若者や子供たちにはご存知ではないと思いますが、マニア向けのオーディオメーカー・山水電気がついに5月3日付で東証1部上場廃止が決まったとのこと。
マニアにとっては残念がるかもしれませんが、一般人の方にとっては「お荷物」の存在しかならないのが実情であります。
なぜここまで辛辣に申す理由ではありますが、実は10数年前から必ずといっていいほど「週間ダイヤモンド」誌の「倒産危険度ランキング」で必ずといっていいほど上位に挙げられている会社であるからです。
最大の破たんの原因として、先ほど挙げたマニア向けの製品であるのと、製品の新たな開発がなく、なおかつIT活用の製品がなかったことが大きな引き金である点にあります。
また、倒産時の従業員の数は僅か5名とのこと。(この規模は零細企業の水準にあたります。)
そして、従業員数が多い時は労働組合が2つに分かれていたのも間接的な原因であるといえます。(ちなみに、労働組合があった時は旧総評系と旧同盟系の労働組合がありました。なお、電機労連(現電機連合)非加盟組合でありました。)
民事再生法による再生を目指すそうですが、一般企業で再生するのが筋です。
しかし、残念ながら再上場は難しいといえます。
日時:2012年5月 2日 15:29